日本人のモラル

昨晩のNHK「クローズアップ現代」のテーマだ。
日本人のモラルが低下しているというのは多くの人が感じていると思う。
ところで、この番組の中でゴミの不法投棄が問題のひとつとして取り上げられていた。
ゴミの有料化は全国的に行われているが、お金を払いたくない人が近所の道の駅などに家庭ごみを持ち込んでいるとのこと。
まったく嘆かわしいが、ゴミ袋と投棄のために使うガソリン代はどちらが高いのだろう?
モラルと言う点では決められた制度を守らないという行為は肯定されるところは無い。
しかし、ゴミの有料化しかり、最近目的税が多すぎないだろうか?
昨日の続きだが、日本の税金は入り口が複雑すぎてさっぱりわからない。
そのくせ納税されてしまえば、後はどんな風に使われているのかさっぱり解らない。
ゴミの問題について言えば、要は有料化したために不法投棄が増え、それを監視するために膨大な費用をかけてカメラや人間を投入してパトロールしているというのだが、なんだかナンセンスな話である。
ゴミを処理するのに金がかかるのは理解できるが、一部のふとどき者がゴミをきちんと出しているか管理するための費用をきちんと出している者から徴収するのはおかしい。
物を購入する際に直接税として消費税を取るのであれば、物はいつかは廃棄されるのだから消費税を上げてそこから捻出しては如何なものか?
リサイクル税だって一緒だ。
消費税を25%くらいにしてその代わり一切の意味不明な目的税を撤廃する。
ゴミは物を買い、消費した人が出すのだから消費税で処理して、ゴミの回収は無料に戻せば良い。
少なくともゴミの管理などというわけのわからない費用は軽減するだろう。
 
日本の税金を全て知っている国民なんているのかと思えるほど複雑だ。
そして間接税と直接税が混在しすぎて、税の2重搾取という犯罪を政府は野放ししている。
もっと税制度を単純化してほしい。
福祉、教育など恒久的な費用は間接税とし、その他はすべて消費税1本にする。
消費する事に対する税金を目の当たりにすれば「もったいない」精神も養われ、環境にもやさしい日本人になれるだろう。
日本人のモラルを駄目にしたのは複雑に課税されるこうした税制なのかもしれない。
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