建築セミナー

昨日は日本建築家協会(JIA)新潟クラブ建築セミナーを2006年度JIA新人賞を受賞した小川広次氏をお迎えして、新潟市万代市民ホールで開催した。
今回で10回を数える同セミナーだが、主催者側に回ったのは今回が初めてである。
毎回、第一線で活躍する諸氏の話には啓発される。
今回お話をしてくださった小川氏は1960年生まれ。
いよいよ同期が壇上に上がるようになったのにはちょっと焦る。
氏の講演の中にいくつかのキーワードがちりばめられているのだが、そのいくつかは私もこのコラムを始めとしていくつかの場所で引用していた。
そのひとつに「美しい」ということがある。
「美しい」建築をすることは設計者の義務である。
しかし、残念ながら「美しい」建築はごく少数で大抵は「きれい」な建築にとどまってしまう。
「きれい」は色あせるが、「美しい」は経年変化しても輝き一層増していくのだ。
そうした「美しい」建築は寿命が長く、やがて街を構成する重要なファクターになる。
同じ建築を実践するものとして大いに共鳴した。
今回は主催側ということでその後の懇親会にも参加できたのだが、やはりセミナーのその後は重要だ。
酒を交えながらいろいろな話をさせてもらったが、志を同じくする人との語らいは楽しい。
壇上と壇下では随分距離があるが、肩を並べて話をするとやはり同期としての悩みは一緒だ。
また設計手法もスケッチブックにキーワードから始め、だんだん具現化させていくというのは一緒だった。
そうしたひとつひとつに自分の設計ロジックが誤っていないことを確信した。
また明日から頑張ろうという気になった。
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