犯人探し?

中国冷凍餃子でまた新たな農薬が検出されたと朝から報道されている。
どの過程で混入したのか、犯人探しでマスコミはやっきになっているようだ。
原因の追究は必要かもしれないが、そこから何を学ぶかが重要であろう。
消費者サイドは何も変わらず、ただ安全で安い冷凍食品が欲しいでは問題の解決になるのだろうか?
時間に追われ、冷凍食品に依存する生活は正常なことではないはずだ。
どうせ冷凍食品を作るなら自家製のほうが楽しそうだ。
今回の事件をきっかけに、我が家でも餃子を手作りしてみたくなった。
どうせつくるならいっぱい作るだろうから、当日食べない分は冷凍にしよう。
以前、妻が東京に単身赴任していたとき、彼女は土曜、日曜で一週間分の食事をつくり、冷凍した。
手作りの冷凍食品だ。
出所は明白だし、愛情たっぷりの冷凍食品である。
今でもミートソースをつくったりしたときは小分けして冷凍保存している。
冷凍食品を利用するなら自分で作るのが一番だ。
まあ、週末もそんな時間はないと言われてしまえばそれまでだが。
でも金出して他人の作った冷凍食品で具合が悪くなるでは情けない。
犯人探しよりもこれをきっかけに生活の改善を考えたほうがポジティブであろう。
 
今回のは食品偽装ではないが、相変わらず何を信じてよいのかわからない世の中だ。
去年は「偽」の年だったが、それは今年も引きずっている。
「自給自足の家」のコンセプトづくりをしているのだが、まさに「エコのうそ」との戦いだ。
エコ商品の多くが偽装に近くて困る。
自給自足といえども現代生活が設備に依存する部分はどうしても大きい。
それらがなるべく省エネであることは必須なのだが、省エネ家電と呼ばれるエコ商品が再生紙よろしく怪しい。
車のカタログを見て、その燃費を信じる人はまずいないだろう。
大抵はその数値の半分以上走ってくれれば良しとする。
我が家のエディックスはリッター14キロ走ることになっているが、実走では8キロが良いところだ。
長距離ドライブでようやく10キロを越えてくれる。
これはメーカーの測定する環境と私の環境の違いらしい。
燃費の測定は空荷の状態で一定の状況をプロのドライバーが時間を気にせず最高の条件でたたき出す。
そんなことは現実には無理だ。だからカタログ値は話半分と諦めるようにメーカーから慣らされてしまった。
さて、エコ家電だが、ここ数年で技術の進歩はすばらしい。
カタログ数値を信じれば使用電力は半分から5分の1という信じられない省エネ性能である。
しかし、車をみても判ると思うが、このカタログ値はどのように測定されているかが問題である。
エコという名称は購買欲を掻き立てる。
売れると思えばメーカーはそれを使おうとする。そこでメーカーの品格だが、一流製紙メーカーの再生紙表記偽装を見ても判るとおり、あまりあてにならない。
数年前の半分の消費電力となった冷蔵庫だが、実際の測定値ではあまり変わらないことは現実のようだ。
これはメーカーがいかにエコ度を示すために測定環境をシビアにしたためである。
冷蔵庫の裏の廃熱パネルは空間がないと効率が悪くなるが、一般的にはそんなに壁から離すことは無いだろう。
測定では30センチ以上離しているというからカタログ値は良くなって、実際の値との差が大きくなる。
実際に家庭で電気製品がどれくらい電力を消費し、Co2を排出しているかを調べる「エコワット」という商品がある。
3千円前後で手に入るから試してみると面白いが、これで測定するとがっかりする数値のオンパレードだ。
メーカーに言わせれば環境の違いということだろうが、これは偽装に近いのではないだろうか?
たしかに性能は上がっていると思うが、まあ、話半分くらいに捉えないと怪しい。
電気系で省エネは照明器具。
蛍光灯の進歩はすばらしく、白熱灯に変わりそうである。
白熱色のやさしさを保ちながら消費電力は1/10程度で済んでくれる。
 
まあ、家電メーカーの偽装を問題にして犯人探しするよりも、必要の無いときはブレーカーを落とし、照明を使わなくても良いように早寝早起き。
生活改善が一番のようで…
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