設計製図試験における製図とは 建築士フォーラム

建築士フォーラムも長期対策コースが始まりほぼ一か月が経過しようとしています。
今年は遠いところでは九州からの受講申し込みもあり、IT講義が有効に活用出来て良かったです。
さて、長期対策コースもまずは3時間内に一式図面を完成させるというのが最初のハードルです。
幸い、多くの受講者の皆さんは時間内作図を達成していますが、残念ながらまだ達成できていない人もいらっしゃるようです。
この段階で描けないからといってそう悲観する必要はありませんが、どこまで行っても建築士設計製図試験は図面の提出によって成立しますから、これが描ききれなければ合格はあり得ません。

設計製図試験ではまず図面としての成立がされなければ採点の土俵には立つことが出来ません。

図面として成立するとは どういう事かと申しますと、確認申請足る図面ということになります。
つまり躯体線、開口部、寸法、階段、EV等が記入され、建物の面積算定や高さ制限等のチェックが可能であるということ。

まずはそこを目指します。

次に課題文で指定されている記載事項です。
主要な室名や面積などがこれに当たります。
設計製図試験の採点法は減点法ですから、これらがきちんと描かれていれば100点、描かれていなければ項目ごとに減点となるわけです。

つまり図面として成立させれは失格要件に引っかからなければレベル4をキープし、そこから描きこむことでレベル3→レベル1となっていく訳。

さて完璧に描ききれれば良しですが、人間のやることですから完璧は難しい。
たとえ私が描いたとしても100点にはならないでしょう。
問題はレベル1に届かないくらいの減点だった場合です。
実はここにもっとも多くの人がひしめき合います。
このボーダーライン上で行われるのが2次評価。
基本は減点法ですが、ここで加点が行われる。
最初の評価はチェックリストに基づいた客観的な採点ですが、2次評価はそういう意味ではかなり主観的です。
ここではエスキス力(プランニング力)や図面密度などが評価されていきます。
プランニングに関してはすでにエスキスの段階で終わっていますから、やはり重要なのは図面密度の高さでしょうね。

私の講師歴で言っても断言できる。

図面の下手な人は受からない

図面を3時間で描ききれる実力があれば、もしエスキスが早く終われば、プラスアルファの時間が出来ます。
この時間を使って誰よりも緻密な図面に仕上げる。
単純な話ですが、これが建築士フォーラム合格の原則なのです。

また、何であれ3時間で描ききる確信を持てれば、エスキスにも余裕が出ます。

次は3時間で描ききるための練習法をお伝えしたいと思います。

建築士試験合格への最短コース 建築士フォーラム
長期対策コースは間もなく定員、一般コースもすでに申し込みが始まっています。

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