まるめるな!

昨日は参加している建築系福祉ボランティアの役員会に出席してきました。
2時半に事務所を出て、帰ってきたら11時ですから、本当に長い会議でした。
最近マンネリ化してきた団体ですが、このままでは先がありません。
毎回集まって何をするわけでもなく、ただグダグダしている会ですから、魅力を感じないで退会していくひとも多いです。
一時期300人までいた会員も今年は120人、そのうち何人が来期も継続してくれるか判りません。
会員が減れば会費も減少しますから、会の運営もままならないというまさにデフレスパイラル状態に陥っています。
毎回意見してくるのですが、とにかく長期的展望が無さ過ぎる。
目標が無く、目の前の問題だけをクリアしているから、会の方向性がブレて大変。
やることがないのならいっそ散会するか、きちんと継続する方法を検討するのか、まさに岐路にたっています。
一方、それでも以前は県内最大級の福祉住環境ボランティアでしたので、まだその実績は生きています。
こうした資産をきちんと継承することで会の建て直しを図るということでどうやら役員の意見の一致をみることができました。
会長方針に関しても目先ではなく、しっかりとした指向性をもった方針がようやく打ち出されホッとしました。
会の向かうべき方向が決まれば、あとはそれを具現化する方法を考えればよいのですが、なにせ会員減少でもともと安い会費では運営費も捻出できません。
そこで会費値上げの議論が必然的に持ち上がり、それが昨晩のもっとも議論の紛糾したところでもあります。
頑張って会を盛り上げてくれる会員も現状ではほとんどが手弁当。
毎回自己負担ではいい加減疲れてきます。
そこで会を運営するための資産をすると、現状(たったの)2,000円の年会費を4000円から5000円に上げないと運営できないということになりました。
一気に2.5倍の値上げです。
当然、反対意見が続出。
そんなに値上げしたらやめてしまう会員が増えて、結局会費が集まらなくなるというのです。
多分その通りだと思います。
値上げするだけの価値を見出せない会員はやめるのは当然でしょうね。
しかし、一方できちんと会の運営に参加し、手弁当つまり受益者負担でやってきた人は会費のほかにお金を支払っていますから、今でもそれ以上のお金を会に使っています。
それが今回の会費値上げで受益者負担が無くなるか軽減されるのであれば、むしろ参加しやすくなるのです。
形だけ参加している人は負担が増え、参加する人は楽になる。
この役員会で議論しなければいけないのは、いかに会員に参加してもらうか。
参加してもらうだけのプログラムを提供できるかなのです。
それが作れなければやはり会としての存続はきびしい。
ところが、そうした議論を遮り、単純に値上げ幅だけを問題にする人が居るのも事実。
波風を立てない価格設定は幾らぐらいが妥当かという話に持っていってしまう。
穏便に議論をまるめたいということなのでしょうが、私はそういう体質そのものが会を弱体化させた要因なのではないかと思います。
きちんと目標値を設定し、そのために必要な経費を計上し、それをきちんと熱く会員に語れる役員になってほしいです。
目先の処理だけで済ませようという発想はそろそろやめましょう。
 
なんだか日本の政治に似ているなぁ...
そこんところが日本人なのでしょうか。
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