値上げする前に時間帯別電気料を廃止しなさい

原発事故対応のために電気料の大幅アップを東京電力が申請していますが、その前にやらねばならないことが多すぎます。

まずは会社の徹底的な見直し。
こちらも国と一緒でまったく進んでいない。(天下りの会社だから当然か)

私としては時間帯別電気料の廃止を提案したい。
時間帯別電気料のディスカウントさは尋常ではありません。
通常電気料が16.81円/kWh~24.17円/kWhと使うほど高くなるのに対し、時間帯別電灯A契約では深夜の時間帯は8.41円/kWhです。
昼間はその分高いとはいいますが、19.86円/kWh~28.66円/kWh と差は小さいです。(東北電力2012/2/29調べ)

オール電化がいかにも省エネのように宣伝されてきましたが、むしろ電力消費が上がっているのは各所が出しているデータの通りです。
それに対応すべく安定した電力供給を目指し国策として行ってきた原子力発電ということですが、これが実はちっとも安定していない。
一度運転を始めたら余程の事が無いかぎりは運転を継続しなければなりません。
これが深夜電力の異常なディスカウント料金を可能にしています。
そこでこの原子力発電をベースにして安定した電力供給と嘯いていたのですが、安全ならそれも理解できても、まったく安全でもなく、また使用済み燃料の処理問題も棚上げ状態ではとても容認できません。

国内の原発は定期点検に次々と入り、現在国内で稼動しているのは僅か2基。
つまり大幅にディスカウントされた電気料金の発電コストは化石燃料によるもので採算ベースに乗っていないはずです。

私の事務所ではもともと危機管理上、エネルギーの分散を提唱してきましたので、流行のオール電化はしてきませんでした。
もちろん電化を無視しているのではなく、コジェネなどの自家発電を踏まえた設計をしてきましたので、時間帯別電灯契約とは無縁でした。

オール電化に乗せられた皆さんには申し訳ないと思いますが、間接的に原子力を推進してきたツケをまず時間帯別電気料の廃止で払うことも必要なのでは無いでしょうか?

本当に省エネするには無駄な電気を使わないことです。

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