まずは敵を知る-介護老人保健施設(一級建築士設計製図課題)

当事務所の新事業として今年から始めた完全個人指導による建築士養成塾「建築士フォーラム」ですが、本日は一級建築士コース受講者と今年の課題である介護老人保健施設を見学してきました。

毎年のことですが、課題となる建物の実態を知らずに授業のみで理解した気になる受験者が多い。
ところが今回は老健施設ということで、なかなか馴染みの無い建物となります。
建築系の授業だけでは今までのように知ったかぶりは出来ません。
設計者は利用者サイドからの目線だけではなく、管理側のそれも十分理解する必要があります。
今回のように通所リハビリやショートスティ、ロングスティといった介護関係の場合、その仕事の中身、段取りまで把握できないとプランニングのイメージはつかないでしょう。
また、特殊な器具が多く使われ、それらの知識も要求されてしまいます。

幸い、この分野には強い私の事務所ですから、しっかりと現場の人たちからもレクチャーを受けながらの贅沢な視察を行うことが出来ました。

機械浴なんて、実際のところ 名前も始めて聞く受験者が多いのではないでしょうか?
今日は実際にどういう風に入浴介助されていくのかも現場の職員さんからきめ細かに教えてもらうことが出来ましたので浴槽とストレッチャーの位置関係なども理解出来たでしょう。

今日の視察では2箇所の施設を回ることが出来ました。

2軒目ではディサービスの1日の流れなども説明を受け、また施設の設備管理担当の方から機械室など普段目にすることの出来ない裏方もしっかり説明頂きました。

 

もっとも贅沢だったのは道中の車内。
普段は学校で福祉関係者に講師も務める現役ケアマネージャーさんが同行してくれ、介護サービスとはなんであるかから始まりユニットケアの意味までお話頂いたことです。

今回の施設見学もすべて彼が段取ってくれたおかげで、施設長じきじきに説明してくれるという破格の待遇で視察をさせていただきました。

これも完全個人指導ならではでしょうかね。
大人数で行われる大手お受験学校ではこんなきめ細かい事は出来ません。
今日の体験で、かなりエスキスに実感が持てるようになったのではないでしょうか?
建築士フォーラム」は100%合格を目指しますよ!

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