謹賀新年

あけましておめでとうございます。
 
今年は氷点下の寒い年明けでしたね。
実家の近所にある神社に2年参りしてきましたが、路面が凍結していて怖かった。
我が家はおかげさまで快適な目覚めでしたが、デッキの水槽が凍っていて寒々しいです。
こんな中、年賀状をバイクで配達しているなんてすごいですね。
 
年賀状と言えば昨年は喪中で全然来なかったですから、やっぱり来ると嬉しいですね。
住所がわからなくて出せなかった皆さんにはこの場で新春のお慶びをもうしあげます。
我が家は相変わらず旅をしております。
 
さて新年の抱負ですが、昨年から進めております「自給自足プロジェクト」を改め「新・森の生活」と題して我が事務所の基幹としたいと思います。
「森の生活」とは私の愛する19世紀半ばのアメリカの作家ソローが記したウォールデン湖での生活を描いた本です。
一般的には自然志向・アウトドア志向と捉えられがちな本ですが、実はとても意味深い経済書でもあります。
この本の前半では当時の産業革命への貨幣至上主義への批判と自給自足の実践が描かれていますが、彼が目指したのは世間と隔絶した生活ではありません。
すべてを自分で行うことなどできるわけも無く、だからといって自分の労働対価をすべて貨幣にし、必要以上の生活をするためにあくせくと働くのは人間的ではない。
最低限どれだけの稼ぎがあれば豊かな生活を行うことができるのか、それをソロー自身が記録として残しています。
私の言う「自給自足」も同じで、山に篭って世捨て人のような生活を目指そうと言うものではなく、街に住み、社会資源をしっかり使いこなすことが前提と考えています。
その上での空中菜園やエネルギーの自給を建築的に考える。
ですから街と言う森での生活 新・森の生活 です。
今年はソローを見習い、いったい実際のところ生活するにはどれくらいのお金がかかっているのかを私の生活の中で調査したいと思います。
我が家は旅好きで、これを止めることはないでしょう。
自分のやりたいことをしっかり行い、ミニマム幾らくらいでその生活を持続できるのか?
言い返せば一体どれくらい稼げばどんな生活になるのか?
人間らしい生活ってなんだろう?
そんなことを一年かけて、なんらかの結論が出せたら良いですね。
 
世間は不景気、デフレで元旦から商売を始めているところが多いですが、そこで働く人たちは仕事を楽しんでやっているのか?
エコが叫ばれていますが、せめて正月三が日くらいTVを含めた経済活動を停止したらどれだけCO2の削減になることでしょう。
3年前にパリに行った際、日曜日は美術館以外全ての店が閉じていてびっくりしました。
休むときにはきちんと休み、教会や美術館、家で静かに過ごす。
365日経済活動している日本人からは一瞬不便に感じましたが、とても穏やかで人間的な生活がそこにはありました。
日本だって昔はそうだったはずです。
デフレの波に飲まれないためには、なるべくそうした経済と距離を持つこと。
元旦から経済活動にどっぷり浸からないで森の生活を楽しんではいかがでしょう。
 
「新・森の生活」は改めまして近日中にご紹介していきたいと思います。
 
では、今年もぜひ、このブログに遊びに来てくださいね。
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謹賀新年 への2件のフィードバック

  1. のコメント:

    (大山です)明けましておめでとうございます。今日、加茂山神社に初詣に行っておみくじを引いたら大吉が出ました!!今年より第二の人生をスタートさせるにあたり何だか良いスタートに成りそうな日でした。 

  2. 哲也 のコメント:

    大山さん あけましておめでとうございます。今年は良い年になるといいですね。さて、巻の講座がまた14日から開講します。今度はどんなお話をしましょうか

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