オフィスが私について来る

一級建築士事務所 フォーラムはいわゆるSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)です。
まさに自宅が事務所で、2階の設計室として使っている部屋の他はリビングが接客の場であり、プレゼンテーションルームです。ダイニングの造り付けのテーブルを利用してミーティングルームにもなったりします。
夏になるとリビングにつながるデッキのテーブルがプランニングに最高の環境だったり...
 
そんな環境を支えてくれているのがLANとインターネットです。
私の家には現在、2台のディスクトップPCと1台のモバイルPCが稼動しています。
ディスクトップPCの1台はメインPCとして2階の設計室に、もう一台はリビングに設置してあります。
モバイルPCは寝室に置いてあり、普段は東京のマンションとSkypeでつないでいますが、出張の際はこれを持って行きます。
普段は2階のコンピュータで情報収集したり、製図していますが、来客の際や家族と一緒のときは1階のコンピュータを使用します。
当然、どのコンピュータでも同じ作業環境を持ちたいと思います。
アプリケーションは同じものをインストールしておけばそれで済みますが、データは面倒です。
それぞれのコンピュータで処理すると、どれが一番新しいかわからなくなります。
おのおののファイルを同期すれば良いのでしょうが、それも面倒くさい。
データは1個だけあれば良いと思うのは私だけではないでしょう。
 
そこで私が利用しているのはルーターに接続したHDとインターネット上のレンタルディスクスペースです。私の事務所で利用しているルーターはPciという会社のBRC-W14Vという製品で一年半ほど前に購入したものです。これがなかなかすぐれもので、無線LANはもちろん、USB接続でHDを接続することにより、LAN上のどのコンピュータからもアクセスが可能になります。コンピュータ同士でのファイルの共有はお互いのコンピュータが動いていないとアクセスできませんが、このシステムなら常にアクセスが可能になるという訳です。ルーターは24時間動いていますから、外部からインターネットによるアクセスも可能ですが、これはセキュリティーの問題もあり出来ないようにしてあります。先日ひかり電話を導入しましたが、ひかり電話用の機器にもルーター機能があり、現状の環境を継続させるのに苦労しました。(ひかり電話始まるを参照)ルーターに接続されたHDには主に現場写真などの画像データが収められています。(プライベートでは家族の画像を収めたり、TVのHDビデオ代わりに使っています)
そして、図面や請求書などの仕事のデータはインターネット上のディスクスペースを利用します。
何故かというと、レンタルディスクスペースは商用ですからきちんとデータのバックアップを取ってくれますし、事務所以外からのモバイル環境でもデータを処理できるからです。
 
事務所で作業する際もインターネット上のディスクスペースにアクセスしなければデータを取り出せませんが、ディスクトップにショートカットを置いておけば、マイドキュメントを開くのとそう変わりがありません。
 
出張の際はモバイルPCを持っていきますが、最近のホテルはLANが標準装備のところが多いですし、PHSデータ通信などでインターネット環境は構築できますから、ほとんどの作業は可能です。
 
かくして私の居るところがオフィスと言っても良い環境が出来ました。
まさにオフィスが私について来ると言っても良いでしょう。
場所の概念がどんどん変わっていきます。
 
カテゴリー: つぶやき パーマリンク

コメントを残す