簡単ケータイも使えない...

実家の両親と連絡がつかなかったり、近い将来親父が認知症にでもなり徘徊を始めた時に位置情報を知るために今のうちから携帯電話を使うことを習慣化させようと思い、一番簡単そうなのを持たせている。
 
前もPHSの「安心だフォン」を持たせていたが、3箇所のみの通話と待ちうけ専門だったのであまり利用価値がなく、結局いつもリビングの充電器の上に乗っかっているだけ。何の意味も無かった。
親父は夏樹を連れて行くと安いカメラで写真を撮っているので、それでも携帯カメラを教えてやれば少しは携帯も持ち歩くだろうと考えた。また、外出先からタクシーを呼んだり出来るので今までより利用価値があるだろう。
 
ところが使いこなせない。
自宅の電話もコードレスフォンなのだがボタンが多いので保留ボタンを押したりして、時折通話中になっていたりするし、ならば携帯へ電話するが、母親とどのボタンを押したら出れるのか四苦八苦しているようすで、結局留守電になってしまったりする。
 
まだ70を過ぎたばかりなのだが、適応力がまったく無い。
二人には黒電話が限界なのかもしれない。
ちょっとむずかしいと投げ出してしまうので、先日買ってやった携帯も多分持ち歩いてくれないんだろうな。
 
まあ、たしかに年を取って新しいものを覚えようとするのは大変だ。
私もCADを最近変えたが、仕事じゃなかったらきっと投げ出していたことだろう。
今の両親にあれを覚えろ、これを覚えろといっても無理かもしれないが、これからの高齢者予備軍はいかに年老いても知識欲を持続させるかが重要なポイントだろう。
日本の場合、文字を読めない人はさすがに少ないかもしれないが、携帯を使えない、パソコンを使えない、インターネットが出来ないなどの情報弱者はかなり居るだろう。
機器のインターフェィスの簡略化や学校での教育、社会人教育など、政府ももう少し具体的な計画を立てていかないと、近い将来の高齢情報弱者は大きな社会問題化するのかも知れない。
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