貧富

日曜日は家族でお茶会に出かけた。
 会場は三条の本町にある旧家「丸井今井邸」だ。
毎日プールで一緒になる裏千家の先生からお誘いを受けた。
 
しかし、作法を知らないと言うことは恐ろしい。
待合から最後に入ったのだが、みんな下手に座るので部屋に入れない。
どうぞ上座へと言われても動く気配が無いので、ええぃ面倒だとさっさと上座に座ってしまった。
いちばん上座は正客と言うらしいのだが、一番重要な席らしい。
何をして良いのかもわからずに恥をかいた。
後でインターネットで調べたら、茶席で亭主と話をするのは正客のみで、あとは何人いようとその他大勢なのだそうだ。正客は花や器に精通していて、亭主と話を盛り上げる役目だそうだ。
素人が絶対座ってはいけない席なのだ。
今から思うと、顔から火が出そうなくらいだ。
でも、緑もこくなった庭を見ながら、美味しいお菓子と抹茶を頂き、こころ豊かなひと時を過ごすことが出来たのは良かった。
お茶の世界に興味を持つ良いきっかけになったと思う。
 
ところで話は変わるが、私の車はメルセデスのCクラスである。
この車自体はなかなか壊れないが、やたら傷をつけられる。
よほどこの手の車が嫌いな人が多いのだろう。
いくら嫌いでも人のものに傷を付けるという行為は如何なものか?
好き嫌いを抑えられない心が貧しい。
 
せっかくお茶会で気持ちよくなって駐車場に帰ってきたら、ドアのところに一本線が入っていた。
もう慣れてしまって、またやられたか程度だが、どんな気持ちで傷をつけるのだろう?
自分の子供には豊かさを教えてあげよう。
決して貧しいものになってはいけない。
残念だが貧富と言うのは必ずある。
それを否定するのは偽りだ。
ならば富の方が良い。
もちろんお金だけの話ではない。心の富の話だ。
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