妻が週末に新潟に戻ってくるので、私と夏樹の２人の生活もまもなく終わろうとしている。
妻が帰ってくるのは嬉しいが、男２人の共同生活が終わってしまうのもなにやら寂しいものである。
先週の土曜日は同窓会に家族で出席し、そのまま夜中まで仲間と飲み明かしたので日曜日は辛かった。
しかし、この日を逃して引越しをする時間が無かったので、知り合いの業者から借りた車で東京に走り、マンションの荷物を積み込んでとんぼ返りした。
高速とはいえ、一日６００キロは辛かった。
昨日、夏樹を保育園に迎えに行った帰り、なにげなく「アイアイ」という歌を口ずさんだのだが、私の「アイアイ」に合わせるように夏樹も「アイアイ」とおぼろげな発声で歌いだした。
びっくりした。
最近はこちらの言っていることはわかるようで、お願いするとちゃんとしてくれるまでのコミュニケーションは取れるようになっていたが、しゃべるのはせいぜい「パパ」「ママ」「ワンワン」「ぶーぶー」ぐらいだ。
「パパ」「ママ」に至っては私を「ママ」と呼び、妻を「パパ」と呼んでいる。
まあ、週末にしか戻らない妻は「パパ」で、毎日ご飯を一緒に食べる私は「ママ」なのだろう。
子供にとっては「ママ」の方が甘える時の発声としては言いやすいのかもしれない。
そんな程度のコミュニケーションだったのに、いきなり一緒に歌えるのだからそりゃすごいことだ。
昨日は帰りの車の中や家で「アイアイ」を何回も歌った。
送別会を終えた妻が電話をかけてよこしたので、夏樹の歌を聞かせたらすごく驚いていた。
週に１度の対面では日々のこういう感動は無いから、いっそう帰ってきたくなったことだろう。
妻が帰ってきたら夏樹は妻にべったりになるんだろうな。
７ヶ月の夏樹との共同生活がまもなく終わろうとしている。
