今年も東京商工会議所主催の「福祉住環境コーディネーター検定試験」が行われる。
私は新津商工会議所の対策講座に講師として依頼されたので5月の終わりから週2回ペースで全10回の講義を行う。
例年、この講座を受講した人の何人かは私が顧問を務める「福祉住環境コーディネーターネットワーク(FJCN)」に入会してくれる。
現在会員となっている人のほとんどは受講者だが、近年そうして入会する人が減ってきた。
結局のところこんな検定に合格したところで直接仕事に結びつくほど甘くは無く、それが解ってきたので受験者も減っているのだ。
しかしながら、この検定の本来の目的は特定のスペシャリストを作ることではなく、様々なスペシャリストとの接点を作るための最低限の知識の習得にある。
きちんと受講してくれればその辺を伝える事ができるのでネットワークへの参加者も増えてくれるのだが残念だ。
ネットワークではこの他にも講座を開いているがそちらもなかなか人が集まらないらしい。
介護保険制度が始まり、世の中の全ての職業が高齢社会を無視できなくなってきたというのに世間ではいまだに福祉は福祉専門職という風潮がある。
福祉と言う概念を自分の職業を見る視点の一つに加えることが出来ればしっかり役立つのだが理解してもらえない。
ぜひ興味のある方は新津商工会議所に問い合わせしてみてください。
飽きっぽい日本人が「福祉住環境」という言葉に飽きないことを切に願います。