BE-PAL

小学館が発行するアウトドア誌「BE-PAL」というのがある。
何を隠そう私は創刊号からの読者であった。
創刊されたのはちょうど26年前
26年前と言えば二十歳になったばかりだ。
東京でくじけ、地元に戻って就職していた。
僅かながらに自分で稼いで自由になる金もあったが大してやることも無く時間をもてあましていた。
そんなときにこの雑誌が発行されたのだが、かなりの影響を受けた。
まさにカタログ本の走りのような雑誌で、コールマンのランタンやら2バーナーといった一世を風靡したキャンプグッズは全て手に入れた。
そんなのキャンプ道具を車に詰め込んで山や海に出かけたものだ。
BE-PALは当時毎号買っていたが、いつしかそれも買わなくなっていた。
なぜかと言えばバブル時代になりアウトドアよりも魅力的なことがいっぱい出来たことと、同じような内容の繰り返しに飽きたことだった。
最近、またキャンプにはまり始め、屋根裏部屋にしまっていた蔵書をひっぱりだし、夜な夜な読み始めた。
あんまりアウトドアの世界は進歩していないのね。
今でも十分通用する内容が面白い。
妻も一緒になって読みふけっているが、山奥の出身なのでこんなの日常だったわと鼻で笑う。
驚くのは今ほどエコが唱えられていない時代にかなりの水準で問題提議している点だ。
当時は読み飛ばしていたが今になってみると結構重要なことが書いてあった。
あの頃皆が真剣に考えていたのなら今のような不都合な事実は無かったのかもしれない。
次のキャンプに備え、久しぶりにコールマンの2バーナーを引っ張り出してみた。
最初は上手く燃焼しなかったが、しばらく燃やしていたら青い安定した炎になった。
あの時代に購入したいくつかは水害で失ったが、残っているものは天井裏にしまいこんでいたBE-PALと同じくらい鮮度が高かった。
20年選手なのに十分使えそうだ。
こうした老兵たちの活躍はいかに?
 
 
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