日本のこれから「どうしますか?わたしたちの主食」

昨晩放送されたNHKのライブ討論会だ。
朝まで○○同様、結局のところ結論は出ないが結構面白く拝見した。
米の自由化、国内自給率、農業政策、後継者問題、食の安全とテーマは盛りだくさんだ。
生産者と消費者の意識の溝や一次産業と二次産業の差など対比が面白かった。
インターネットや携帯サイトによるライブ調査も行われた。
番組に出演した人たちをどうやって抽出したのかは不明だが、いい具合に意見は分かれていたと思う。
ところが視聴者意見というと大部分が米生産者擁護に回っていた。
結局のところ、土曜日のゴールデンに3時間この番組に付き合う視聴者の種類と問題意識に偏りがあると言うことだろう。
まあ、決して視聴率 が高そうではなかったから。
それより問題は当事者である農家がどれくらいの視聴をしたかだ。
自給率低迷の原因はたぶんそこにあるだろう。
為替を国力と信じ、市場経済を唱えるひとたちに農業保護を求めるのはナンセンスだ。
弱者意識の農業経営者もどこかおかしい。
ガソリン同様、米の家計に占める割合はたかがし知れているので消費者にはたいした問題ではない。
ただ、一回に買う量が多いので価格に少し敏感になるだけだ。
問題はそうした大人の事情のために食文化を継承されない子供たちだろう。
やっぱり食は身近にあったほうがよい。
スーパーでパッケージングされた食材しか知らないのは不自然だし、調理済み食品しか与えられない子供は不幸だ。
共働きで時間が無いことを親は正当化して良いのか。
このコラムで幾度と無く書いているが、エネルギー事情は全てに影響する。
エネルギーを持たない国は今後窮地に追いやられるのは必須である。
新しいエネルギーを開発しない限り、膨大なエネルギーを必要とする産業の国際社会でのポジションの維持は難しいだろう。
もちろんエネルギーにはもちろん人力も含まれる。
日本の将来は危機的状況だ。
その根幹は食生活だろう。
かつて日本は世界大戦時に経済的国際封鎖を体験し、戦中戦後の食糧難も知っている。
今はそんな時代ではないと言う平和ボケが怖い。
市場経済に規制をかけることは到底出来ないが、その一方で国としての危機管理は必要だ。
一次産業と二次産業は別に敵対する必要も無い。
現実に過去、圃場整備やら小規模農家にまで過大な農機具販売や農薬販売を農協と一緒にやってきて暴利を得ていたではないか。
それをどういうつもりはないが、一次産業を保全することは二次産業にとっても国内市場の拡大のはずだ。
グローバル化とちいき社会の共生が今一番重要なのだ。
まあ、せめて我が設計事務所としては屋上菜園による自給率の拡大を提唱することにしよう。
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