毎日、時刻表と首っ引き

フランスでの滞在が実質3日、オーストリアでは2日。
この間にどれくらい視察できるか考えていた。
3カ国鉄道周遊券を購入すると4万5千円くらい、有効期限2ヶ月のうち5日間だ。
元を取るには相当の距離を走らないといけない。
フランスでなかなか行けないのはロンシャンの礼拝堂。
コルビジェの秀作だが、なにせスイス国境近くの田舎町だ。
TGV(フランスの新幹線)を使っても4時間近くかかる。
そこまでいくならスイスに入国してバーゼルの町で北京オリンピックのスタジアムを手掛けたヘルツォーク&ド・ムーランのシャウラガー美術館も見てみたい。
フランス国鉄のHPで検索したら朝、6時くらいに出て夜の10時くらいにパリに戻る強行軍だ。
これではまだ元が取れないから、もう一日は世界遺産にも登録されたノルマンディーのモンサンミッシェルへ。
こちらも同じくらいの強行軍。
そりゃ東京に宿を取って、日帰りで北海道に行き、次の日に九州に行くようなものだと建築評論家の南氏に笑われた。
たしかに!
どうせ多くの場合、パリがハブ空港だ。
便数の多いパリ経由でヨーロッパに散らばるのだからフランスを旅する機会はまだこれからもあるだろう。
行きたいところを結ぶのではなく、行った場所の近くにある良いところをみて回るのが旅の基本と諭された。
そうは思うけど、そこが貧乏性だ。
フランスレイルパスもユーレイルパス(国際周遊)も一万円くらいしか差額が無い。
ならばスイスの両隣、フランス、オーストリアの参加国周遊にして、ウィーンからもザルツブルグへの旅を楽しみたい。
しかしこちらも片道4時間弱の強行軍だ。
たぶん、周遊券を使わないでもパリやウィーンに滞在するだけでも十分、見切れないのだろう。
冷静に考えると周遊券もどうかと思い始めた。
出発まで1ヶ月、見たいところは山ほどあるが、どう過ごしたもんやらと毎晩、インターネットで各国の国鉄のHPを見ている。
おかげでずいぶんヨーロッパの時刻表が読めるようになった。
20代で目覚めていたら、たぶん私も数年、世界を放浪していたのだろう。
旅は行くなら若いほど良い。
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毎日、時刻表と首っ引き への1件のフィードバック

  1. 大介 のコメント:

    お久しぶりです^^あにゃさ建築士です!ブログ毎日拝見させていただいてます。最近は海外旅行のネタが多めですね!見てるこちらも旅行の準備をしてる気になり楽しいです^^またお邪魔します!!こちらも遊びに来てください↓↓↓              あにゃさ建築士の日記

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