延命・終末医療

今朝も病院に行ってきた。
昨日同様、どこを見ているのか判らないおぼろげな目をしているおとなしい父の姿があった。
安静状態なのでバイタルは安定している。
血中酸素濃度も酸素のメモリを3まで落としているのに85%をキープ。
モニターを見る限りでは良好だ。
ただ、夜勤の看護師の話では夜中中目を閉じることも無く、どこか遠くを見つめていたそうだ。
はたして目を開けたままで寝ることは可能なのだろうか?
自分からはほとんど何かすることも無く、それでも声を掛けるとなんとなく反応する。
この現状は治療なのだろうか延命なのだろうか?
点滴と酸素だけで生きている、意識は薬で抑えられて。
先日の危篤を宣言された際、延命はしないで自然のまま逝かせてやって欲しいと結論を出した。
肉体だけあっても生きているとはいえないと思ったからだ。
今はどうなのだろう?
酸素マスクを外したら、あっという間に酸欠状態になってしまう。
メモリが下がったのは単に身体を使っていないからで、健康状態が改善したとは言いがたい。
 
昨日、古くからの付き合いがある暖房機屋の所長が事務所に来た。
彼も父を肺炎で亡くしたという。
彼の父は酸素療法を行っていたわけではなかった。
危篤の際、私と同じように命の選択を迫られたという。
延命か否か。彼の父の場合は酸素マスクを外しますかという選択だった。
こん睡状態にあった彼の父親は親族に見守られマスクを外された。
それは自分が父親の死を選択するようで今でも辛いと言っていた。
 
うちの場合はもともと酸素療法を行っていたのでなのだろうか?
酸素マスクは延命というジャンルではないらしい。
自活呼吸できるうちは治療ということだろう。
あとは身体が衰弱するのを待つだけ。
周りを考えると今後も眠剤の投与を続けることになるだろう。
感情を失った父はあとどれくらい天を見つめ続けるのだろうか。
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