お茶事

炉の時期と、風炉の時期の2回くらいはきちんと茶事をしようと毎週通っている茶道教室の先生と話をしていた。
昨日は風炉にも入ったことだしということで1日茶会を楽しむ。
11時に集まり、終えたのは4時近くだから、ほぼ一日お茶で遊んだ。
週の初めの慌ただしい1日に贅沢なことだ。
私たちは招かれた側なので大したことはないが、亭主を務めた先生は随分前から準備で大変だったようだ。
茶事は懐石料理から始まり、濃茶、薄茶と続くが、一期一会の席をどうおもてなししようかと思案されたようである。
料理は三条市の料亭「たんたん」にお願いした。
この「たんたん」という店、昼一組、夜一組のみの完全予約制というすごい店で、ならば昼一組を我が家でと先生が説き伏せた。
創作系の料理は一品一品が手の込んだもので、目で楽しみ、舌で楽しむものだった。
酒は青森の清酒 桃川の大吟醸、先生の一番好きな酒ということでわざわざ取り寄せた。
漬物も京都から取り寄せで、すごく美味しかった。
たっぷり2時間くらいかけて頂く食事は少量でもしっかり満足させてくれる。
茶会 012
これだけ手の込んだおもてなしも一杯の濃茶のための前奏であるというのがお茶のすごいところだ。
主菓子を頂いた後、一旦退席し、席を改めた後、濃茶を頂く。
その後、薄茶を頂いて席を終えた。
昨日はしっかり和装で臨んだが、さすがの長時間の正座は無理だった。
しかし、同席した方の話では、もともと正座というのも武家になってからの作法で、別に足を崩しても無礼ではないとのこと。
ただ、形から入っているお茶会ではやはり無礼に見られてしまうかもしれない。
若穂囲先生のお茶は旨いお茶を飲む為の所作とおっしゃっているので楽である。
 
茶席の際に、隣に座られた方と話をしたら父を良くご存知で驚いた。
しかも一緒に演劇研究会を立ち上げ、三条座で水野久美とも舞台を共にしたのだという話に父の若き頃の一面を知った。
茶会とはまことに楽しい空間であった。
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