すじ蒔き

無事に入学式も終え、実家の母に夏樹の晴れ姿を見せてきました。
退院直後はいつも具合が悪いのですが、この日もベッドに寝ていました。
食事が美味しくなくて、あまり食欲が無いと言っていましたので心配でしたが、翌日から始まる妻の実家の「すじ蒔き」の為に私たちは下田に向かいました。

土曜日は終日、先日土を入れた育苗箱(へぎ)に籾(発芽した米の種)を蒔き、その上に更に土を重ねました。
一連の作業は機械化していますが、育苗箱をセットしたり、出来上がったのを運んで重ねたりするのは人力。
毎度の事ですが、人間のほうがテコで機械に使われている感じの作業です。
夕方まで雨が降っていましたが、作業は作業所で行うので問題なし。
もち米の分を残して作業を終え、その日は「いい湯らてい」で汗を流しました。

「いい湯らてい」と言えばいよいよ夏樹も小学生になり、子ども料金が掛かるようになりました。
毎週のように行っていますから、面がわれておりごまかしは効きません(笑)。
自分用にロッカーの鍵をもらい、タオルセットをもらうと、ちょっとだけ大人になったことを自覚しているようでした。

翌朝は昨日とはうってかわって晴天。
義妹夫婦も朝から加わり、いよいよ田んぼに育苗箱を並べます。
ハウスに入れる農家が平場では多いようですが、妻の実家では田んぼにじか置きします。
とはいえ、未だにご覧の様な雪景色。
育苗箱を並べる田んぼだけは義父が重機を使って事前に雪を解かしています。

苗代の上に作業所からピストン輸送で育苗箱を運び、並べるのがこの日の仕事。
とにかく水を含んだ育苗箱は1枚当たり5キロ位あり、それが千枚ありますから、人力で5トンの土を運ぶ訳ですね。
分担するとはいえ、かなりの重労働です。

朝の8時くらいから作業を始め、夕方4時位でこの状態。
最後はビニールでトンネルを作り、温室のようにします。
順調に行けばGWには苗も育ち、いよいよ田植えとなります。
これから義父母は週末、田起こし、代掻きを行い田んぼを整えます。
今年の米作りもいよいよ本格始動するわけですね。

次に私たちが手伝うのは田植えかな。
こちらも生育した苗の運搬が主な仕事。
どこまでいっても機械のテコ。これが現代の農作業なのです。

さて、夏樹の通学もありますから、夕食を食べて帰宅では寝る時間が遅くなってしまうということで早めに帰宅しましたが、帰ってきたら実家の母が入院していました。
弟が病院へ連れて行ってくれたのですが、やはり栄養失調とのこと。
4日間の入院だそうです。
申し訳ないけど、私も今週は夏樹の送り迎えとPTAでほとんど仕事も出来ないくらい。
今回は母の対応を弟に任せます。

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