家は暖かくても身体は冷える

室内気候の重要性は設計の世界に入ってから20年以上追求してきました。
自由な設計には温熱環境をどう担保するかが重要な課題です。
先日、「たけしの本当は怖い家庭の医学」では住宅内の危険箇所の検証を福祉住環境コーディネーターで一級建築士の女性が行っていました。
築30年の家では諦めざるを得ませんが、新築の家だというのに見た目ばかりで室内気候についてはまったくデザインされていないのが多すぎて情けなくなってしまいます。
せめて私が提供する作品は室内気候も当然のようにデザインしていきたいと思います。

さて、我が家は築15年。
室内気候のデザインとしてはかなり初期のものですが、少なくとも温熱環境におけるバリアはありません。
初期のデザインと最近のデザインの違いはシェルとかスキンという発想が加わった事でしょうか?
初期のデザインでは壁や窓が室内と外界を隔てていますが、最近ではもうひとつ緩衝体を設けています。
その辺のお話は後日どこかでしたいと思いますが、その緩衝体が植物工場になったりしたら良いなと思います。

そんな事を考えながら仕事をしているわけですが、ここ最近の私の身体。
高血圧でメタボに引っかかり、低体温ということが判った矢先のぎっくり腰とロクな事はありません。
正直、これだけ暖かい家に住んでいて、何で低体温?と思いましたね。
自分の身体のデザインはさっぱりやってこなかった。
今日でぎっくり腰を出してちょうど一週間になりますが、寝たきりの最初の4日間、iPhoneを駆使して様々な健康サイトを読み、すっかり健康オタクになってしまいました。
そしたら、今までやってきた事が本当に裏目に出ているということがわかった。
ダイエットの為にやっていた水のがぶ飲みも低体温に貢献しているとかね。

まぁ、暖かい家で過ごしているおかげで、大病にはなっていませんが、これで寒かったらどうだったか判らない。
やっぱり健康が一番。
先日、たまたま廃材利用で作った寝室のバイタルチェックコーナーですが、毎日体調管理で絶大な威力を発揮しています。
建築設計でクライアントの身体のデザインまではさすがに出来ませんが、こうしたちょっとした体調管理の仕掛けくらいは出来そうですね。
またひとつ、設計アイテムが増えた。

新・森の生活プロジェクトは健康増進プログラムもサポートいたします。
なんてね。

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