冬至とクリスマスの意外な関係

昨日の皆既月食が厚い雲に阻まれて、ここ三条では見ることは叶いませんでした。
晴れていたら息子を早めに保育園に迎えに行って、一緒に見ようと思ったのですが、残念でした。

さて今日は二十四節気でいうところの冬至。
一年で最も昼間の短い日です。
昼間が短いということは「命」も短く、もっとも死に近い日とされていたようで、無病息災を祈り、かぼちゃを食べ、柚子湯につかるのだとか。
しかし、言い換えれば、この日を境に昼間がどんどん長くなるめでたい日でもあります。

ところで最近では冬至というよりクリスマスのほうが行事としては定着していますね。
冬至じゃぁ、カボチャと柚子位しか売れないけど、クリスマスなら経済も活発化するという作為的な感じは否めません。

クリスマスといえばキリストの誕生日というのが一般的な認識ですが、実は聖書の中にもキリストの誕生日を特定する記述は無く、あくまでも神の子として降誕した日であるとしています。
もともと古代ローマでは冬至の日に太陽神の誕生祭、農耕神への収穫祭を行っていたそうです。
これは冬至の日を境に太陽が力を持ち、植物の成長を促すからという考え方です。
これをキリスト降誕と結びつけキリスト教布教に利用したというのがクリスマスの由来らしい。
お祝いの日を一緒にし、やがてすり替える事で異端者との軋轢を避けたんですね。

欧米ではクリスマスからバカンスを始めますが、日本では冬至を境に年越しの準備を始めて正月を迎えます。
スタイルは違うけど、暦に合わせて活動する人間の営みは殆ど一緒。
日本は八百万(やおろず)の神の国ですから、キリスト教の行事も普通に受け入れちゃうけどね。

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