最悪な結末

昨晩、嫌なニュースが飛び込んできました。
知り合いの工務店の倒産です。
私の事務所も昨年数件の工事を依頼しておりましたので、今後のメンテナンスの関係もあり、その対応に追われました。
ショックだったのはその会社の社長が昨年末に自殺をしていたということ。
最悪の結末です。
私はその社長とではなく、息子さんとの付き合いでしたが、自殺で親を失うというのは辛いです。
私も父を一昨年前に看取りましたが、病気でも辛かったですから、とても心配です。
特に初七日を過ぎた辺りから、親の死をリアルに感じ始めます。
失ったものの大きさをこれからひしひしと感じることでしょう。
 
この工務店の倒産を対岸の火事と思える工務店は少ないでしょう。
現金決済ならまだ何とかなりますが、手形決済の会社にとって着工棟数の激減は致命傷です。
また資本力が無いのに中途半端に大きい会社はその固定費がずしんと経営に負担をかけます。
昨年末から大手ハウスメーカーも「パパなんとか」並みの低価格住宅をリリースし、建築業界もデフレスパイラルに陥っています。
しかしながら住宅は使い捨てではありません。
とにかく仕事が無ければ話にならないというのは施工側の理論であり、一見消費者が買いやすいように思えますが、最終的にはリスクの方が大きい。
単なる安売りではなく理論的にクライアントに負担を強いない手法を選ばないと、結局は消費者にそのツケが廻る事になるのです。
「新・森の生活」プロジェクトは私の事務所が提唱するその回答であり、私と私のクライアント達がその実践者です。
 
今回の倒産は少なからずとも私のつながりで迷惑を被った方を出してしまいましたが、当事務所として最大限のフォローをしていきたいと思います。
この工務店がかけた関連会社への損失は甚大です。
今はとても私のところへ連絡をしてくれる状況ではないとは思いますが、落ち着いたら連絡を欲しいと思います。
また、自己破産で一応の精算は行われるものと思いますが、本当の意味の精算にはなりません。
これからをしっかり生きるためにも、大人としてのけじめが肝心だと思います。
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