介護保険における住宅改修とエコポイントについて

住宅版エコポイントも始まりましたが、エコリフォームではバリアフリー改修という項目もあり、これと介護保険における住宅改修との関連がいまいち判りませんでした。
そこで知人の市会議員に調べてもらいましたので報告いたします。
まずは原則として介護保険等、公共団体からの助成を受けている改修工事についてはエコリフォームの申請は出来ないということ。
ただし、介護保険では終わらない自己負担部分についての申請はOKだそうです。
少なくとも介護保険で20万までの9割、自己負担部分についてのエコポイントは利用者に還元できそうです。
住宅改修に携わる人は頭に入れておいてください。
 
ところでこのエコポイント、いかにもやっつけ仕事だなぁという点が気になります。
例えば断熱改修ですが、エコポイントは使用した断熱材の総体積での申請となります。
しかし、断熱材は性能が高いほど同じ断熱性能なら薄く出来ますから、総体積は減ってしまう。
エコポイントの還元率がもっとも高くなるのは低断熱性能の安い断熱材ということになり、真面目に建築をしようとする人にしてみたら、なんのこっちゃという内容です。
エコリフォームはまだ申請が楽ですが、エコ新築になると第3者機関による認定が必要になり、その認定料が3万円。
つまり30万円のポイントを得るために1割に当たる3万円を第3者機関に支払わねばならず、これも天下りの給料かとかんぐりを入れたくなる。
やっていることが表面的過ぎて、政策としての重さを感じないばかりか、またしても官僚にしてやられたと嘆いているのは私だけでしょうか?
しっかりと財源確保が出来ていない現状でばらまきのような政策ばかりで、しかもそのばらまきに関してもほとんどチェック機能が無いなんて怖いなぁ。
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