夏樹の居ない朝

昨日から日建学院の授業が始まった。
一級建築士設計製図である。
私が担当するのは総合設計クラスで、学科を合格し、実技試験のみの受験者を対象としている。
試験は10月だが、これから半年ちょっとの夜間もしくは日曜の講義となる。
昨日は準備講義、いわばウォーミングアップだ。
4月から本講義で、7月までは隔週で夜間講義となり、8月からは日、祝日、試験直前はほぼ毎日というカリキュラムになる。
土、日、祝日は基本的に妻が戻ってくるので良いのだが、夜間が問題だ。
新潟駅南にある校舎に講師用駐車場が用意されていないため、公共交通機関で行かなくてはいけない。
私の家から一番近いのはJR三条駅だが、ローカルなので通勤通学時間以外は1時間に1本という寂しさだ。
夜間講義は10時に終わるが、その頃電車が出てしまうので、私が乗れるのは11時発の最終となってしまう。
三条に着くのは11時48分。
夜間講義のある日は夕方から1歳4ヶ月の夏樹を実家に預けるのだが、親からは寝ているのに12時過ぎに迎えに来るのは勘弁してくれと言われている。
それで、翌日の朝に迎えに行くことにして、子供の世話をお願いした。
昨日、家に戻ったら静かだった。
いつもは食事のあと、風呂に入れて、今頃はベッド狭しと寝相悪く動き回っている夏樹を寝かせつけてパソコンに向かっている時間だ。
眠りの浅い息子はすぐ私の居ないのを察知して泣き出す。
昨日は家に人気が無い。
全館暖房の家は寒くは無いけど、なんだか寒々しい感じはする。
妻も東京のマンションに戻ってきたので、しばらくTV電話で話をしながらビールを飲んだ。
久しぶりに広いベッドを独り占めして、それはそれで快適だった。
彼が誕生する前はこんな毎日だったんだと思い出す。
ビールで酔いが回ったので寝たが、深い睡眠だった。
夜間起きなくて良いので、かなり目覚めは良かった。
でも隣に居るはずの息子が居ない。
夏樹が居ないと朝の仕事が異常に早い。
シャワー浴びて、食事をあっという間に終えた。
わずか10分程度で全てが終わってしまうのだ。
夏樹の居ない朝というのはなんと殺伐としたものか。
実家に電話したら母が出て、「夏樹が布団からすぐはみ出すから、それを直していて一晩中良く寝れなかった。早く迎えに来てくれ」と言われた。
昨晩の状況は目に見えるようだ。
実家は寒いから、うちみたいに寝相の悪いのをほっておくと風邪をひかせてしまうからねぇ。
受話器からNHKの「おかあさんといっしょ」と夏樹の元気な声が聞こえてきた。
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