タブレットPCがやってきた

昨日、ようやく「FMV-BIBLO LOOX P70R」が事務所に届いた。
届けられた梱包を持っても想像以上の軽さだった。
さっそく開いてセットアップを始める。
1時間ほどでセットアップも終わり、いよいよタブレットPCとして使い始めた。
それは脳天に雷が落ちたような衝撃的なPCである。
 
今から20年以上前にアップルのマッキントッシュに出会った時の衝撃を思い出す。
当時はMS-DOSの呪文のような英単語の羅列でしかPCに指令を出すことが出来なかった。
東京でマッキントッシュのメンテナンス会社を始めた友人のところに遊びに行って、初めてマウスというものを触らせてもらった時、コンピュータとはこんなにフレンドリーなものだったのだと衝撃を受けたのを今でも鮮明に思い出す。
ディスクトップという言葉は今でこそ当たり前に使っているが、画面上に机という概念をバーチャルに表現したマッキントッシュのOSは直感的で初めてでもそこそこ使えるくらい操作性が良かった。
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なんて一生懸命キーボードで打ち込んでいた時代である。
その後遅れること10年近く経ってWindows95が発表される訳である。
 
そのWindowsもXPになってようやく使えるようになってきたが、その最高バージョンがtabulet editionであり、私の一番新しいPCに搭載されたOSということになる。
 
タブレットPCはキーボード、マウスといった従来の入力デバイスにタブレットという新しいデバイスが加わる。
それが画面と重なっているところが面白い。
マウスを持たず、直接ペンで支持すると窓が開いたりするのだ。
驚かされるのは日本語の認識の高さだ。
私の字はとても威張れるものではない。
むしろ自分の字に劣等感を持ち、その反動でキーボードに逃げた経緯でPCを身近に感じたのだ。
その私の書く文字を見事に認識してくれた。
画面に直接書き込んだ文字が次の瞬間には活字になってくれたのだ。
本当に紙にメモを取るようにパソコンに入力できた。
また、机に向かわなくても寝転びながらノートや本を読んでいるような姿勢でパソコンを操作できるのも新鮮だ。
PCはここまでフレンドリーになったのかと感心させられた。
もちろん文字入力は机に向かい、ディスクトップでキーボードを打ったほうが早い。
CADだってそうだ。
おそらく事務的な仕事は今までどおり、机に向かい、画面を見ながらキーボードやマウスを駆使した方が早いだろう。
しかし、人間のアナログ的な思考は自分の姿勢を機械に合わせては十分な発揮は出来ないと思う。
私は図面こそディスクトップでCADを使って作図するが、それはあくまでも清書であって、思考ではない。
頭を使うのはソファーに横になり、スケッチブック片手にたわいの無い線を書き重ねるときである。
軽く引いた一本の線がやがて何回も重ねていくことで形になっていくのだ。
そういう作業をPCでマウスを使ってはなかなか出来ない。
 
ところが、今日来たタブレットPCはそれを可能にしてくれた。
ディスプレイしか見えないタブレットモードにすると、ちょうどスケッチブックを持っているような姿勢になる。
そこでいつものようにたわいも無い線を書き込むことが出来た。
私に姿勢を強要しない始めてのPCだ。
これはマッキントッシュに初めて触れた時の感動に近いか、もしかしたら超えたかもしれない。
さすがに1㎏を切ったとはいえ、長時間持っていると重く感じるし、バッテリーもちょっと心もとない。
しかし、これからのPCは絶対このスタイルになっていくのだろうなと予感させるものであった。
 
たまたま新し物好きで買ったタブレットPCだが、いままでのPCがかすむくらいインパクトの大きなものであった。
業務上のメインPCにはまだならないかもしれないが、私の近くでもっとも長く接することになるPCには間違いが無いだろう。
あまりタブレットPCが有名じゃないのが本当に不思議である。
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