お葬式

昨日、友人の父親が亡くなった。
私は入院していたのさえも知らなかったが、昼すぎにいきなり電話がかかってきて知らされた。
いつもは気丈な友人だが、さすがに亡くなったばかりで涙声だった。
とりあえず私に手伝えることがあればと駆けつけた。
今日は通夜、明日は葬儀で私たち友人で受付を受け持つことにした。
それにしてもご遺体を前に、葬式の準備はあわただしい。
あまりの準備の煩雑さで悲しんでいる暇も無い。
葬儀会社の担当者からは次々と決め事と値段が告げられる。
傍観者としてながめていたらあっという間に百万を超えた。
まだ通夜の打合せだ。これから葬儀、おときといったい幾らかかるのだろう?
当事者たちは金額の妥当性がわからないから一般的にはどんなものか尋ね、その金額で決まっていくようだ。
まったく他人事ではない。
自分の父親も入退院を繰り返し、先日も肺炎で担ぎ込まれたばかり。
自分自身だっていつあの世に行くかわからない。
まじめに残されたものに葬儀代くらいは別枠で残さねばと思った。
私は友人関係に電話をしまくる。
ばたばたと時間が過ぎていった。
その間、故人は安らかに部屋の片隅に横たわっていた。
お金が幾らかかるかは別にして、こうした葬儀のあわただしさは残された家族に悲しむ暇を与えない。
それはそれで良いのかもしれない。
私も友人として喪主を支えてやりたいと思う。
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